MT4マニュアル21 MT4におけるトレーリングストップとは?

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【動画:MT4におけるトレーリング・ストップ】

MT4におけるトレーリング・ストップとは?

トレーリング・ストップはMT4プラットフォームにおける重要な機能です。これは潜在的に有利な市場の動きに従うと同時に、損切りオプションを更新して利益を確保したり、市場が不利に動き、ポジションの利益がなくなる場合には損失を最小限に抑えます。トレーリング・ストップは口座がサーバーに接続されてる場合のみ発注が可能です。
「利益確定」と「損切り」の混合のため、トレーリング・ストップは損切りとして、利益を固定するために用いることができます。このため、ポジションは損切りの結果、ただし利益のある状態で決済されることがあります。

買いポジション

それでは、これがどのように機能するか買いポジションで見てみましょう。トレーリング・ストップは「現在価格」から最低でも、「指数・逆指数」レベルの距離を置いて設定しなければなりません。「損切り」または「利益確定」と同様、トレーディングステップは注文のオープン価格ではなく、現在価格で設定する必要があります。したがって、オプションが利益をあげている時、または少なくとも損益分岐点で、注文に付けなければなりません。
買いポジション

ここで、逆のことを行った場合に何が起こるか見てみましょう。ユーロ/米ドルの買いオプションを開き、即座にこの注文を最低距離である40ポイント、つまり4pipsでトレーディング・ストップを使って修正したと仮定し、「現在の買値」は1,30000、「現在の売値」は1,29980となります。この場合、設定したトレーディング・ストップの値は1,30020となります。1,29980と1,30020の差はちょうど40ポイントです。
トレーリング・ストップは、「決済価格」すなわち、買い注文では売値に基づき設定されます。売値が1,30020の水準に達し次第、トレーリング・ストップが作動します。つまり、トレーリング・ストップ「損切り」を、1,29980の値で固定します。もし、この時点で市場が潜在的な利益に対し不利に動きはじめ、1,29980の値に達した場合は、ポジションは自動的に決済され、その損失は20ポイント、つまり2pipsとなります。これは、1,30000という価格で開いたためです。

買いポジション2

市場が有利に動き続けたと仮定しますと、「トレーリングストップ」はその利益に追随し、あらかじめ設定した距離、この例では40ポイント、つまり4pipsに従い、損切りを新しい価格に変更します。価格が1,30000に達しますと、トレーリングストップは「損切り」の位置を1,30040という値に更新します。もし価格が1,30082まで上昇し続けた場合には、損切りの値は追いかけ、1,30042に更新します。これは、市場が有利に動く限り、または利益に不利に動き、現在の「損切り」の値に達するまで続きます。固定された「損切り」の値に達しない不利な市場の動きの場合は、現在のトレーリング・ストップの値が維持されます。

一旦、トレーリング・ストップがポジションに付けられまだ作動していない場合は、ターミナルウィンドウの取引タブにある「注文」のアイコンに、小さな「T」の文字が表示されます。しかし、トレーリング・ストップが作動次第、「T」の文字は消え、損切りの値が更新されます。

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13.MT4におけるチャートの組表示設定
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15.ターミナルウィンドウの詳細
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17.MT4プラットホームのカスタマイズ
18.予約注文を理解する
19.MT4における予約注文の発注
20.XM webtrader端末
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22.損切りと利益確定
23.MQL5-トレーディングシグナル
24.マルチターミナルウィンドウの基本

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