TradeView(トレードビュー)はケイマン諸島のライセンスを保有する海外FX業者です。優れた約定力、国内FX業者顔負けの低スプレッドを提供し、FXトレーダーの中・上級者に特に好まれています。
最大レバレッジ200倍でロスカット水準100%という点はデメリットに思えますが、スキャルピング等には十分な数字で、むしろ「コツコツ堅実に取引したい人」に向いています。
そんなTradeViewですが、初心者がつまずくポイントの一つとして、複数ある取引プラットフォームからどれを選んだら良いかわからない、というのがあるでしょう。
それぞれのプラットフォームは異なった特徴を持ち、自分の取引スタイルと合わないと余計なコストを支払う事に繋がってしまうでしょう。
しかし、TradeViewの公式サイトは正直かなり、分かりにくいです。
完全に日本語対応されていないし、教育コンテンツが豊富とはいえません。
そこで、各プラットフォームの特徴についてTradeViewのカスタマーサポートに問い合わせ、その回答をもとに解説していこうと思います。
高速約定・低スプレッド!
Tradeview口座開設はこちら
TradeView(トレードビュー)公式サポートの回答
公式サポートに取引プラットフォームの特徴について問い合わせを行ったところ、このような回答をもらいました。
- MT4スタンダード口座はSTP方式
- その他はECN方式
- バイキング口座は不人気
- スペックが異なる(上記画像の表)
なるほど、とりあえずバイキングに関しては考えなくて良さようです。
しかしまだ他にも四種類のプラットフォームがあり、どれを選んだら良いか分かりません。
そもそも初心者にとってはSTP方式とECN方式に関しても分からないでしょう。
まずはここから解説します。
STP方式、ECN方式ってなに?
STP方式やECN方式とは、「FX取引において投資家の注文がどのように執行されるか」という注文執行方式の呼称です。
STP方式では各業者が提携しているLP(リクイディティプロバイダー。世界的規模のメガバンク等)に注文が流され、その提示レートで取引を行います。
これは各業者のスタンダード口座で採用されている標準的な注文方法です。
ECN方式では「ECN市場」「電子商取引ネットワーク市場」などと呼ばれる市場で、注文のマッチングがオークション形式で行われます。
ECN方式では、自分の注文と反対の注文が無いとマッチング出来ず、いつまでも決済されません。
約定力に安定感のあるSTP方式にくらべ、ECN方式は使い勝手が悪く思えます。
しかし、ECN方式の方が価格決定の過程に透明性があり、信頼性という点で勝ります。
またECN方式では、0.0pip~の極狭スプレッドで取引ができます。
その代わりに別途で取引手数料がかかるというのが一般的です。
STP方式は取引手数料は無料で、スプレッドのみがコストになります。
ただしこのスプレッドには提携先LPの手数料が含まれており、ECN方式に比べると合計コストは大きくなります。
取引プラットフォームとは?
ECN方式とSTP方式の違いは分かりましたが、そもそもプラットフォームってなんのことなんでしょう?
プラットフォームとは、FX取引システムの基盤を指し、通常はFX取引用のアプリやソフトウェアのことを指します。
国内FX業者は自社で開発するのが一般的ですが、
世界的にはシステム開発会社が作って、それを海外FX業者が採用する方式となっています。
Tradeviewでの取引では、筆者オススメのプラットフォームはMT4(Meta Trader)とcTraderです。
MT4は世界的に有名かつ主流のプラットフォームで、多くのFX業者が採用しています。
cTraderはECN方式向けに作られた最新プラットフォームで使い勝手も良好ですが、採用しているFX業者が少ないです。
詳細を比較すると、
- 板情報
- MT4は追加でインストールを必要とし、数字だけの表示で理解しにくい。
cTraderは直観的で見やすく、標準装備。 - 操作性
- 互角。どちらも特に問題なし。
ただし「全決済」を行うと、
MT4は順番に決済されるのでタイムラグがありますが、
cTraderは同時に決済されタイムラグはありません。 - EA
- MT4は主流のプラットフォームだけあってEAが豊富で使いやすい。
cTraderは最新式なのでEAの種類は少ない。基本的に手動取引向き。
といった感じです。
結論としては手動取引で扱いやすいのはcTraderだが、EAを用いて自動売買を行うならMT4と言えます。
じゃあMT5は?MT4の上位互換じゃないの?
MT5はMetaTraderの最新版として2011年にリリースされました。
しかし2018年現在、いまだにMT4を標準ツールとしているFX業者がほとんどです。
ではなぜMT5の普及はすすまないのでしょう?
MT4と比較してのメリットとデメリットを見てみましょう。
- MT5のメリット
-
動作が早くなり、操作性が向上しました。
利用環境のより細かな設定が可能になりました。
具体的には、時間足が大量に追加され、MT4よりもより多くの取引スタイルに利用可能になりました。
また、ナビゲーターウィンドウに直接フォルダを追加して、インディケータの整理が出来るようになりました。 - MT5のデメリット
-
メモリの消費量が増大し、PCへの負荷が高い。
MT4のインディケータやEAを移行出来ない上に、開発難易度が高く数もまだ少ない。
このように、一言でいえば「MT5は未だ完成度が低い」ということです。
そもそもMT4の完成度がかなり高く、MT5での改善された点は本当に細かい部分のみです。
しかし提供元のMetaQuotesSoftware社は現在MT5に力を注いでおり、アップデートの頻度も高いです。
MT5の将来性に賭け、試しに使ってみるのも悪くありません。
しかし筆者は世界標準のMT4をオススメします。
安定性が違いますし、各FX関連業者のサービスもMT4標準だからです。
TradeviewではMT4のみSTP方式とECN方式の両方を備えているので、同一のプラットフォームでその違いを試せるという利点があります。
高速約定・低スプレッド!
Tradeview口座開設はこちら
TradeView(トレードビュー)口座タイプ・プラットフォームまとめ
さて、Tradeviewの口座開設に必要な知識として、取引方式やプラットフォームの解説をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
ここまで解説してきた内容を一度まとめてみたいと思います。
TradeviewのFX取引用プラットフォームは5種類
- MT4ICN口座
- MT4スタンダード口座
- cTrader
- バイキング
- MT5
各口座の特徴は、
- MT4ICN口座
-
MT4を利用して、ECN方式で取引をする口座。
世界標準のプラットフォームと、高い透明性と低コストが特徴。
- MT4スタンダード口座
-
MT4を利用して、STP方式で取引をする口座。
世界標準プラットフォームと、標準的な注文執行方式で、比較的安定した約定力が特徴。
- cTrader
-
cTraderを利用して、ECN方式で取引する口座。
ECN方式と手動取引に特化した、使いやすさが特徴。
- バイキング
- 不人気のため省略。
- MT5
-
MT5を利用して、ECN方式で取引をする口座。
世界標準プラットフォームの最新版で取引できるのが特徴。
という感じの内容です。
こうしてまとめると、省略したバイキングが逆に気になってきますね(苦笑)
バイキングは使い勝手ではMT4やcTraderと同等なのですが、平均スプレッドや取引手数料がわずかに高く設定されています。
正直なところ、他と比較してもわざわざ選択するようなメリットがほぼ存在せず、それが不人気の原因ではないかと思われます。
総合的に考えると、MT4かcTraderが良いでしょう。
とはいえ、それぞれに長所や短所があります。
自分のスタイルや試したい戦略にマッチするプラットフォームを選択しましょう。
高速約定・低スプレッド!
Tradeview口座開設はこちら