海外FX初心者向け基礎知識  証拠金、レバレッジ、ロスカットとは?

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海外FX初心者向け基礎知識2

FXについて調べていると、色んな用語が出てきます。

「証拠金維持率〇〇%」とか、「レバレッジ〇〇倍」とか、「追証なし」などなど。

難しそうな単語の理解は後回しにしたいところですが、当然お金に関係してくる事なので、しっかりと理解しておきたいところ。

ここではFX初心者向け基礎知識として、様々な用語の説明をしつつ、海外FX業者ごとの違いについても触れて行きたいと思います。

証拠金とは?関連用語の解説と計算方法

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「FX」は「Foreign Exchange」 の略で、正式には「外国為替証拠金取引」と言います。

でもこの「証拠金」とは何なのか。まずはここからお話していきます。

必要証拠金とは?証拠金とは違う?

取引の際に取引を約束するための担保金を「証拠金」と言います。

もともとは商品先物取引で使われる用語で、担保金の範囲で取引できるというシステムです。

また、FX取引でポジションを取る際に必要な証拠金を「必要証拠金」と言い、その取引額に比例して変化します。

もしFX口座内に所有している証拠金が、あるポジションの必要証拠金より少ない場合は、そのポジションの注文は出来ません。

必要証拠金の計算方法は?

では「取引額に比例して変化」する「必要証拠金」は、どのようにして計算するのか?

これを求めるには、「レバレッジ」が関係してきます。
(※レバレッジに関しては後述)

仮に、ドル円の為替レート「100.000」の時に「1万通貨」を買いでエントリーするとします。

「100.000円」を「1万通貨」ですから、価格は「100万円」です。

ここにレバレッジを「100倍」かけていた場合、このポジションの必要証拠金は「1万円」となります。

計算式はこうなります。

為替レート(100.000円)×購入通貨(1万通貨)÷レバレッジ(100)=必要証拠金(1万円)

有効証拠金とは?含み益、含み損とは?

ポジションを保有している際、その時点でFX口座内から取引できる証拠金の事を「有効証拠金」と言います。

また、保有しているポジションを、現時点のレートで決済した場合に発生するであろう利益を「含み益」、損失を「含み損」といい、まとめて「評価損益」といいます。

保有する証拠金から評価損益を差し引いた合計が「有効証拠金」となり、「あとどれだけの取引ができるか」や、「今の資金の損益はいくらか」等の参考になります。

難しく考える必要はありません。

例えばあなたが10万円の証拠金を保有しており、あなたのポジションが+1万円の利益が出ていれば、あなたの有効証拠金は11万円となります。

この有効証拠金は、決済・未決済全てのポジションや、ボーナスを含みます。

余剰証拠金とは?意味と計算方法

「有効証拠金」から「使用した証拠金(必要証拠金)」を引いた金額の事を「余剰証拠金」と言います。

これは新しいポジションをオープンするために利用可能な証拠金です。

計算方法は、

有効証拠金-必要証拠金=余剰証拠金

という事になります。

「有効証拠金」が為替レートの変動で変わるので、「余剰証拠金」も同時に変化していきます。

具体的には、含み益が余剰証拠金に加えられ、含み損が余剰証拠金から差し引かれていきます。

証拠金維持率とは?計算方法は?

保有しているポジションの必要証拠金に対する、有効証拠金の比率を「証拠金維持率」と言います。

例えば、口座残高(証拠金)が「2万円」あるとします。

ドル円「100.000」の為替レートで「1万通貨」(=100万円分)を、
レバレッジを「100倍」かけて購入したとします。
この場合の必要証拠金は「1万円」です。

そのあとレートが少し下がって「99.500」になると、「1万通貨」の価値が「99万5千円」になり、「5千円」の含み損になります。

この時の有効証拠金は「1万5千円」となるので、
必要証拠金「1万円」に対する有効証拠金の比率は「1万5千円/1万円」で「150%」という事になります。

計算式にすると、

有効証拠金(1万5千円)÷必要証拠金(1万円)×100=証拠金維持率(150%)

となります。

レバレッジとは?証拠金との関係・計算式

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「証拠金」と関わりが深い言葉と言えば、「レバレッジ」という用語があります。

FX業者を選ぶ際にも「レバレッジ」の違いを参考にしたりなど、FXにおいて特に重要なシステムです。

このシステムにより取引額全てのお金をやり取りせず、生じた損益分のお金のみを取引できるため、非常に資金効率が良いと言えます。

レバレッジとは?意味と仕組み。

「レバレッジ」という単語を辞書で調べると、「他人の資本を使う事で自己の資本の利益率を高めること、またはその倍率」などと書かれています。

「他人の資産を使う事で…」とありますが、なぜそんな事が可能なのか?

FXは商品の売買をするわけではなく、お金とお金の取引なので、その中で生まれた差額分だけを決済する事が出来るのです。

国内のFX会社では、国内法により最大で25倍までのレバレッジが認められています。

これは仮に1万円の証拠金があったとしたら、最大レバレッジの25倍をかけると、「25万円」の取引をする事が出来るという訳です。

ちなみに海外FX業者は、日本の国内法の制限を受けず、「500倍」「1000倍」と言った最大レバレッジを設定できます。

レバレッジが大きくなることのメリットとして、「必要証拠金が少なくて済む」という事が挙げられます。

必要証拠金の計算方法

では、これから取引をするポジションの「必要証拠金」を計算したい時はどうしたらよいか、例をあげて考えてみます。

仮にドル円のレートが「100.000」だったとして、「1万通貨」購入した場合、価格は「100万円」です。

もしそこに「25倍」のレバレッジをかけた場合、その必要証拠金は「4万円」となります。

式にするとこうなります。

為替レート(100.000)×購入通貨数(1万通貨)÷レバレッジ(25)=必要証拠金(4万)

レバレッジと必要証拠金の一覧

次に、レバレッジの違いで必要証拠金がどう変わるのかまとめます。

仮にドル円の為替レートが「100.000」として、「1万通貨のポジション」を持つ時とします。

 レバレッジ  25倍  50倍  100倍  500倍  1000倍  2000倍
 必要証拠金  4万円  2万円  1万円  2,000円  1,000円  500円

追証とロスカット(リスクとメリット)とは?

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「レバレッジ」について簡単に説明しましたが、もちろんそこにはメリットとデメリットがあります。

レバレッジをかける事で元手を増やすと、より大きく稼げますが、それは同時に損失が大きくなる可能性もあるという事です。

損失が大きくなった時に何が起こるのか、リスク管理をする上で知っておく必要があるでしょう。

強制ロスカットとは?意味と仕組み

FXには、トレーダーが元手以上の損失を負わないよう、「強制ロスカット」というシステムがあります。

「ロスカット」は「損切り」を意味し、

「強制ロスカット」は「強制決済」を意味します。

具体的には、保有しているポジションの含み損が大きくなり、証拠金維持率が一定のラインを下回った時に、FX業者により自動的に決済が行われます。

何%の証拠金維持率によって「強制ロスカット」が行われるかは業者によって異なり、「強制ロスカット」が行われる数値を「ロスカットレベル」、または「ロスカット水準」と言います。

追証とは?借金と同じ?

ではこの「強制ロスカット」があれば絶対に安全かというと、そうとも言い切れません。

相場の急な変動が起こった時に「強制ロスカット」が追い付かないという現象が起こり、それにより口座残高がマイナスになる可能性があるためです。

このマイナス分をFX業者から請求される事を「追証」と言い、債務扱いになってしまいます。

ゼロカットシステムとは?救済措置?デメリットは?

「追証」の事を考えると、大きなリスクを取りにくく思えます。

最大レバレッジが大きい海外FXではスプレットも広く、海外FXを選ぶメリットが少ないようにも感じてしまうでしょう。

しかし海外FXには「ゼロカットシステム」というものが存在しています。

「ゼロカットシステム」は証拠金以上の損失をゼロにしてくれるシステムです。

残高が「-100万円」になろうが「-1億円」になろうが、マイナス分をFX業者が肩代わりして、口座残高をリセットしてくれます。

「ゼロカットシステム」自体にはトレーダー側からのデメリットは特にありません。

なぜ国内FXにゼロカットシステムは無いのか?

ではなぜ国内FXに「ゼロカットシステム」が存在しないかというと、「ゼロカットシステム」が「損失補てん」と呼ばれる行為にあたり、これが日本国内の法律によって禁止されているためです。

これは顧客の損益に関わらずに平等にリスクを負い、証券会社が顧客を公平に扱うための法律で、証券会社を守るために存在していると言えます。

FX業者比較(最大レバレッジとロスカット)

さて、ここまで様々な用語の解説をしてきましたが、ここで一度、FX業者が具体的にどう設定しているのか見ていきます。

「ゼロカットシステム」を採用している主なFX業者の、「最大レバレッジ」と「ロスカットレベル」を表にしてみたいと思います。

FX業者選びの参考として頂ければ幸いです。

 FX業者  最大レバレッジ※1  ロスカットレベル
  FBS  3,000倍  20%以下
  HotForex  1,000倍  10%以下※2
 XM  888倍  20%以下
 LAND-FX  500倍  30%以下
  TitanFX  500倍  20%以下
 AXIORY  400倍  20%以下
  TradeView  500倍  100%以下
 iFOREX  400倍  0%

※1「最大レバレッジ」は各口座ごとに異なります。
※2マイクロ口座の場合。その他は「20%以下」

実際の変化は?何pipsでロスカット?

上の表を見ると、各業者ごとの特徴がみえてきます。

しかし実際の取引の中で、「何pips」の損失で「ロスカットレベル」に達するのか?

ここでは「最大レバレッジ888倍」の「XM」を例に出して考えてみたいと思います。

まず、保有している証拠金が「20万円」あったとします。

そして、ドル円の為替レートが「100.000」の時、「10ロット(100万通貨=1億円)」を買いでエントリーするとします。

証拠金は「20万円」なので、レバレッジを「500倍」かけます。

必要証拠金の求め方は「為替レート×購入通貨÷レバレッジ」ですので、

「100.000」×「100万」÷「500」=「20万」

となり、「必要証拠金20万円」となります。

この条件下では「1pips」ごとの変動で損益の変化がどうなるかまとめます。

 為替レート  損益  証拠金維持率
 100.100(+10pips)  +10万円  150%
 100.050(+5pips)  +5万円  125%
 100.010(+1pip)  +1万円  105%
 100.000(±0pip)  ±0円  100%
 99.990(-1pip)  -1万円  95%
 99.950(-5pips)  -5万円  75%
 99.900(-10pips)  -10万円  50%
 99.850(-15pips)  -15万円  25%
 99.840(-16pips)  -16万円  20%

この場合、「1pip」の為替変動ごとに「1万円」の損益が出る事が分かります。

そして、「16pips」下がった時、「XM」のロスカットレベル「証拠金維持率20%以下」に達するため、ここで「強制ロスカット」が行われる事になります。

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